経済的な理由で満足のいく食事が取れない子供や、家庭に居場所のない子供のセーフティネットとして全国に広がりを見せる子ども食堂。
ですがその開設や運営はとても大変なものです。
自分で開設は難しい、でも子ども食堂をできる範囲で支援したい。そんな方は是非子ども食堂に「寄付」をしてみませんか?
各地域の子ども食堂では食材やお金の寄付、ボランティアスタッフなどを随時受け付けています。
今回は子ども食堂に寄付をする方法について紹介します。
子ども食堂に支援・寄付をすることはできる?
各地域の子ども食堂では無料、もしくは限りなく少額で子どもたちに食事を提供しています。
それを支えるのは事業者の善意や自治体、また、子ども食堂に賛同する人たちです。
ほとんどの子ども食堂では支援や寄付を随時募っていて、誰でも食材や募金といった寄付をすることが可能です。
子ども食堂にはどんなものが提供できる?
子ども食堂に寄付できるものは大きく分けて主に以下の5種類になります。
- お米
- 肉・魚
- 野菜
- 寄付金
- ボランティアスタッフ
多くの子ども食堂ではこれらが常に不足しており、上記なら何でも、そしてどんなに少量でも寄付することで子ども食堂運営の助けになります。
■h2 子ども食堂に寄付する方法
子ども食堂への寄付は様々な方法で行うことができます。
ここでは子ども食堂に寄付をする方法を紹介します。
食材は子ども食堂に直接持っていく
米や野菜、肉や魚といった食材は子ども食堂に直接持ち込むことができます。
ただし、何を送るにしても寄付先の子ども食堂には必ず「事前連絡」をするようにしてください。
子ども食堂は毎日開いていない所が多く、また公共施設を当日のみ借りて行っている所もたくさんあります。
そのため、いきなり食材を送っても受け取りそのものが難しい場合もありますし、大量の場合、消費や保管ができずに食材を無駄にしてしまう可能性もあります。
食材を寄付する際は必ず子ども食堂のスタッフにメールや電話で事前連絡を行いましょう。
さらにはできる限り開催日当日か、前日に持ち込むと寄付した食材を最大限有効活用することができます。
各自治体やフードバンクなどのNPOを利用する
子ども食堂に直接寄付を持ち込むのが難しい場合は、各地域の自治体や子ども食堂を支援するNPO団体へ寄付をするという方法があります。
各地域の自治体では、子育て支援の一環として子ども食堂への寄付を代わりに受け付けてくれるところがあります。
例えば札幌市では子ども食堂を含む、公共性の高い事業を登録し事業者の代わりに市民から寄付を募る「さぽーとほっと基金」という仕組みがあります。
札幌市を通して寄付をすることで子ども食堂が支援できるネットワークです。
他にも子ども食堂支援を行っているNPO法人などを通じて寄付をすることも可能です。
フードバンク関西
https://foodbankkansai.org/
むすびえ
https://musubie.org
子ども食堂を支援するNPO法人「フードバンク」や「むすびえ」では子ども食堂を支援するための食材やお金の寄付を随時受け付けています。
自治体もNPOもHPから簡単に問い合わせができますので、比較的手軽に寄付を行うことができます。
子ども食堂にお金を寄付したい場合
生産者や食品関係の事業者でもない限り、個人で食材を寄付するというのはなかなか大変です。
それなりの量を確保すると重量もあり、場所も取ります。
補完にも気を使いますし、運ぶ際の方法も問題になってきます。
そのため、一番手軽に子ども食堂を支援できる方法としてはやはりお金による寄付が一番です。
こども食堂の事業者が食材を購入したり、施設の備品を増やしたり、子どもたちが安全に過ごすための保険を充実させるなどあらゆる用途で使用することができます。
お金を寄付する場合、主に3つの方法があります。
- 直接持って行き寄付をする
- NPO法人経由で寄付をする
- 自治体を経由で寄付をする
子ども食堂には募金箱が設置されていることも多く、そこに寄付しても良いですし、なければスタッフさんに直接渡してもOKです。
ただし、多額の寄付をする場合は防犯上の理由からあらかじめ連絡をしておいた方がいいでしょう。
直接持っていくのに抵抗があればNPO法人を通じて寄付を行う事もできます
例えば先ほど紹介したNPO法人「むすびえ」では、その都度寄付することはもちろん、クレジットカード引き落としで毎月1,000円の継続支援ができる制度もあります。
NPOではなく、子ども食堂を管轄する自治体を通じて寄付をする場合、あらかじめ当該地区の自治体が募金を受け付けているかどうかをHPで確認するようにしてください。
各都道府県や地域によって寄付を受け付けている時期や方法が異なります。
なお、認定NPO法人や自治体に一定の寄付をした場合、所得控除を受けることができます。
ただし、受けられる条件は団体や自治体によって異なります。(寄付なら何でも控除になるわけではありません)
高額の寄付をする場合、控除を受けることで負担を抑え子ども食堂を支援することができますので、必ず寄付前に控除の対象かどうかを確認をしてみてください。
控除について詳しく知りたい方は国税庁のHPにてご確認ください。
国税庁HP「寄附金控除」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1150.htm
子ども食堂への寄付・支援 まとめ
経済的に厳しい家庭の子どもへのセーフティネットとして全国に広がりを見せる子ども食堂。
ですが善意により運営され、利益を目的としない子ども食堂の経営は非常に厳しい状況です。そんな子ども食堂を支えるのは私たち一般市民の善意です。
少量の食材、少額のお金で構いません。一人一人ができる範囲で、できることを行う。
そうすることで子ども食堂は今後も増え続け、運営を維持することができ、子どもたちの居場所を守ることにつながります。
寄付は随時受け付けていますが、食材などを送る際は必ず事前連絡をするなどの手順を踏んで送るようにしましょう。
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